【SBM実践録】「すごいね!」の乱発がやる気を奪う?ビジネス理論で読み解く「ご褒美の落とし穴」

こんにちは!たこさん先生です🐙✨

子どもが何かできたとき、つい「すごいね!」「えらい!」と大げさに褒めたり、「これができたらお菓子あげるよ」とご褒美で動かそうとしたりしていませんか?

私自身、忙しい時などはつい「早く着替えたらゼリー食べようか」と言いたくなる誘惑に駆られます🐙💦

でも、この「アメとムチ(報酬と評価)」で子どもを動かすアプローチは、長期的には子どもの「自ら挑戦する力」を奪ってしまう危険性を秘めています。AI時代を生き抜くためには、誰かに褒められるためではなく、内側から湧き上がる「やりたい!」という意欲が不可欠です。

そこで今回は、私自身が日々の育児で徹底して意識している「結果ではなく『過程(プロセス)』を褒める(承認する)」というアプローチについて、SBM(セキュア・ベース・メソッド)とビジネス理論の観点から論理的に解説します。

「すごいね!」が子どもの意欲を奪う心理メカニズム

心理学における「自己決定理論」では、人間のモチベーションを「外発的動機(ご褒美や評価のため)」と「内発的動機(純粋な興味や楽しさ)」に分けています。

最初は「お手伝いしたい!」という内発的動機で動いていた子どもに、「すごいね!えらいね!」と過剰な評価を与えたり、お小遣いなどのご褒美をあげたりし続けるとどうなるか。 次第に子どもの目的が「手伝うこと」から「親に褒められること(ご褒美をもらうこと)」にすり替わってしまいます。これを「アンダーマイニング効果(内発的動機の低下)」と呼びます。

「すごいね」という言葉は、一見ポジティブですが、実は「親から子への評価(コントロール)」という側面を持っています。「親が期待する結果」を出した時だけ褒められる環境では、子どもは失敗を恐れるようになり、主体性が育ちません。

職場の「1on1面談」に置き換えてみよう

実はこれ、企業における人材育成と全く同じ構造なんです。

上司との1on1面談で、「今月の売上目標(結果)、達成してすごいね!ボーナス弾むよ!」とだけ言われたらどうでしょう? その瞬間は嬉しいですが、「来月も結果を出さなきゃ…」とプレッシャーになりませんか?

一方で、優れたマネージャーは結果だけでなく「過程」にフォーカスします。 「今月、顧客の要望を丁寧にヒアリングして、提案資料の構成を工夫していたよね(過程の観察)。あの粘り強さが今回の達成に繋がったと思うよ(プロセスの承認)」

このように「自分が工夫したプロセス」を具体的に言語化して承認されると、部下は「自分の働きを見てくれている」という安心感を得ると同時に、「自分には能力がある」という有能感を持ち、自律的に次の仕事に向かえます。

SBM【モード③:子の内面】我が家の「洗濯物」のケーススタディ

SBMの【モード③:子の内面(対話と関係性)】において、親がすべきことは「評価」を手放し、子どもの「行動のプロセスを承認し、感謝を伝える」ことです。

我が家では、息子っち(4歳)が洗濯物干しや、たたむ作業をよく手伝ってくれます。その際、私は「すごいね!」と言う代わりに、以下の3つのステップで関わっています。

  • ① 無言の承認(サムズアップ) 手伝ってくれた時、私はにこっと笑って彼に「Good👍」のハンドサインを送ります。すると彼も嬉しそうに「Good👍」を返してくれます。これは上から目線の評価ではなく、横に並ぶパートナーとしての「共感と信頼」のサインです。
  • ② 失敗を「仮説検証」の場にする 干した洗濯物がポロッと床に落ちてしまうことがあります。ここで「あーあ、落ちちゃったね」と残念がるのではなく、「なんで落ちたんだろう?」と2人で一緒に考えます。失敗を「問題」ではなく「探究のタネ(事実)」として扱うことで、自ら問いを立てる力が育ちます。
  • ③ プロセスへの言及と「アイ・メッセージ」での感謝 すべてが終わった後、「全部できてすごいね」ではなく、「いっぱいあったけど、ひとつずつキチンとかけてくれて、ありがとう」と伝えます。「ひとつずつキチンとかけた」という事実(プロセス)を言葉にし、「パパは助かったよ(嬉しいよ)」という私自身の感情(アイ・メッセージ)を伝えているのです。

プロセスを見るためには、親の「心の余裕」が不可欠

とはいえ、「子どものプロセスをじっくり観察して、一緒に失敗の理由を考え、具体的な言葉で感謝を伝える」というのは、親に余裕がないと絶対にできません。

仕事で疲れていたり、時間に追われてイライラしていると、どうしても「早く終わったかどうか(結果)」しか目に入らなくなりますよね。

子どもの過程に寄り添うためには、まずは大前提として【モード①:親の内面(マインドセット)】を整える必要があります。つい結果だけを見て子どもを感情的にコントロールしようとしてしまう方は、親自身の心に「〜すべき(早く家事を終わらせるべき、など)」という強い信念が隠れているのかもしれません。

現在、親自身の「怒り」の裏にある本当の感情に気づき、心のコップを満たすための『怒りパターン発見ワークブック』をNoteにて公開しています。

子どもの試行錯誤(プロセス)を、笑顔でサムズアップして見守れる「安全基地」になるために。まずはご自身の心のメンテナンスから始めてみませんか?🐙✨

[👉 Note:『怒りパターン発見ワークブック』はこちら]
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