【SBM応用編⑤】その言葉、「毒」になってない?タルムード『ライオンのミルク』が教える、子どもの未来を決める「言葉の選び方」


こんにちは、たこさん先生です!🐙✨

前回の「公園でのギャン泣き事件(実践ログ)」、読んでいただけましたか? あわや大惨事…という場面で、私が息子と心を繋ぐことができたのは、たった一つの「共感の言葉」のおかげでした。

もしあの時、「いい加減にしなさい!」という言葉を選んでいたら…想像するだけでゾッとします(苦笑)。

私たちは毎日、無意識にたくさんの言葉を子どもに投げかけています。 「早くして」「すごいね」「ダメでしょ」「大好きだよ」

実は、その何気ない一言一言が、子どもの心にとって「最高の薬」にもなれば、「猛毒」にもなることをご存知でしょうか?

今日は、そんな「言葉の力」について深く考えさせられる、ユダヤの知恵「タルムード」の小話をご紹介します。

SBM(セキュア・ベース・メソッド)の核となる「信念(モード①)」と「共感(モード③)」を繋ぐ、とても大切なお話です。


タルムード小話:ライオンのミルク

ある時、国の王様が重い病にかかりました。医者は「ライオンの母乳を飲めば治る」と言いました。 一人の勇敢な若者が名乗り出て、命がけでライオンの巣に近づき、見事にミルクを手に入れました。

帰り道、若者が休んでいると、彼の体のパーツたちが「誰の手柄か」で言い争いを始めました。

:「僕がライオンの巣まで運んだからだ」

:「いや、僕がミルクを搾ったからだ」

:「僕がライオンを見つけたからだ」

心臓:「僕が勇気を出したからだ」

そこへが口を挟みました。「いいや、言葉を話す僕こそが一番偉いんだよ」 他のパーツたちは「お前なんて骨もなく、暗い口の中に隠れているだけじゃないか!」と馬鹿にして笑いました。

若者が城に戻り、王様にミルクを差し出したその時です。 あろうことかが勝手に動き、こう言ってしまったのです。

「王様、これが犬のミルクでございます」

王様は激怒し、若者を処刑するよう命じました。 手も足も心臓も、恐怖で震え上がりました。 そこで舌が言いました。「僕が君たちを救ったら、僕が一番だと認めるかい?」 全員が「認める!」と叫びました。

処刑の直前、舌は王様にこう言いました。 「どうかお許しください。あまりの緊張で言い間違えました。これは本物のライオンのミルクです。まずはお試しください」 王様が飲むと、病はたちどころに治りました。若者は許され、褒美をもらいました。

こうして、体中のすべてのパーツは、「言葉(舌)が生死を支配する」ことを認めたのです。


親の言葉は、子どもの「内なる声」になる

この小話は、「言葉一つで、今までの努力(手足の働き)が全て無駄になることもあれば、命を救うこともできる」という強烈な教訓を伝えています。

これは子育ても同じです。 どんなに親が一生懸命働き、美味しいご飯を作り、送り迎えをしていても(手足の働き)、たった一言の「心ない言葉(舌の働き)」が、子どもの心を深く傷つけ、親子関係を壊してしまうことがあるのです。

SBM【モード①】でもお話しした通り、言葉は潜在意識への「命令」です。 親から浴びせられた言葉は、そのまま子どもの「内なる声(セルフ・トーク)」になります。

  • 「毒」の言葉:
    • 「どうしてできないの?」「本当にダメな子ね」
    • これらを浴び続けると、子どもは一生、自分自身に対して「僕はダメな人間だ」と語りかけるようになってしまいます。これは、自己肯定感を根底から腐らせる「毒」です。
  • 「薬」の言葉:
    • 「大好きだよ」「失敗しても大丈夫」「悲しかったね(共感)」
    • これらの言葉は、傷ついた心を癒やし、「自分は価値がある」という信念を育てる「薬(栄養)」となります。

今日から変換!「毒」を「薬」に変える言葉のリスト

では、具体的にどう変えればいいのでしょうか? つい言ってしまいがちな「毒」になり得る言葉を、「薬」に変える変換リストを作ってみました。

場面ついいいっちゃう「毒」の言葉心を育てる「薬」の言葉
失敗したとき「ほら見たことか!」「何やってるの!」「大丈夫?けがはない?」「ナイスチャレンジ!次はどうする?」
せかすとき「早くして!」「置いていくよ!」「時計の針が〇〇になるまでに出発しよう」「お手伝いできることはある?」
泣いているとき「そんなことで泣かない!」「うるさい!」「悲しかったんだね」「泣いてもいいんだよ、ここにいるよ」
否定するとき「無理に決まってるでしょ」「あなたにはまだ早い」「やってみたいんだね」「どうすればできるか、一緒に考えよう」

ほんの少しの言い換えですが、受け取る子どもの心への影響は、ライオンのミルクと犬のミルクほど違います。


言葉を選べない時は、「親の心」が疲れているサイン

「頭では分かっているけど、ついキツイ言葉が出てしまう…」

そう感じる時は、あなた自身の「心の舌」が疲れてしまっているサインです。 親自身の心(安全基地)がイライラや不安で満たされていると、口から出る言葉も自然とトゲトゲしたものになってしまいます。

そんな時は、無理に良い言葉を使おうとする前に、まずは自分自身に「薬」の言葉をかけてあげてください。

「今日も頑張ったね、私」「イライラしても大丈夫だよ」

親が自分自身を大切に扱い、優しい言葉をかけること。 それが、子どもへの「美しい言葉」を生み出す源泉になります。

たこさん先生のワークブックは、そんな「自分への言葉かけ」の練習帳でもあります。 言葉の力を使って、まずはあなた自身を幸せにしてあげてくださいね。


次回予告:待つことは、信じること。SBM流「待つ」技術

言葉の次は、「沈黙(待つこと)」の力についてです。

子どもが自分でやろうとしている時、つい口や手を出してしまっていませんか? 「早くしなさい」と言わずに待つことは、実は「あなたの力を信じているよ」という最強のメッセージになります。

次回は、AI時代に自走する子を育てるための、SBM流「待つ」技術についてお話しします。 親の忍耐力が試される(笑)テーマですが、効果は絶大です!お楽しみに!

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