
こんにちは、たこさん先生です!🐙✨
前回の応用編第1回では、失敗を恐れない「レジリエンス(折れない心)」を育てる声かけについてお話ししました。「失敗=ナイス挑戦!」の文化、少しずつ家庭にインストールできてきましたでしょうか?
さて、応用編第2回のテーマは、私がAIエンジニアとして働いているからこそ痛感している、これからの時代に絶対に欠かせない能力についてです。
それは、「問いを立てる力」です。
ニュースでは連日「生成AIがすごい!」「人間の仕事が奪われる!」と騒がれていますよね。不安になる親御さんも多いと思います。
でも、大丈夫。AIには決定的な弱点があります。 それは、「自ら良質な『問い(課題)』を発見すること」が苦手だということです。
与えられた問いに対して、膨大なデータから「正解らしきもの」を瞬時に出すのは得意ですが、「そもそも何が問題なのか?」「なぜそうなるのか?」とゼロから疑問を持つことは、人間にしかできない高度な知的活動なんです。
これからの時代、子どもたちに必要なのは「早く正解を出す力」ではありません。それはAIに任せればいい。
必要なのは、世界に対して好奇心を持ち、「なぜ?」と問いかけ、自分なりの答えを探究していく力です。
今日は、そんな最強の武器「問いを立てる力」を、毎日の食卓で楽しく育てる方法をご紹介します!
なぜ、日本の子どもは「質問」が苦手なのか?
具体的な方法に入る前に、少し考えてみましょう。 なぜ、多くの子どもたちは成長するにつれて、「なんで?」「どうして?」と言わなくなってしまうのでしょうか?
それは、「変なことを聞いたら笑われるかもしれない」「間違ったことを言ったら怒られるかもしれない」という「不安」があるからです。

学校や家庭で、「正解」ばかりを求められ、「そんなくだらないこと聞かないの!」「今は関係ないでしょ」と否定され続けると、子どもは問いを立てることをやめてしまいます。
ここで重要になるのが、やはりSBM(セキュア・ベース・メソッド=安全基地)です。
「どんなに馬鹿げた質問をしても大丈夫」「パパやママは面白がってくれる」という絶対的な安心感があって初めて、子どもの知的好奇心は爆発し、「問い」が溢れ出してくるのです。
食卓が実験室になる!「問い」を引き出す3つの魔法
では、家庭でどうやってこの力を育てればいいのでしょうか? 特別な教材は必要ありません。毎日の食事の時間や、移動中の車内が最高の教室になります。
魔法①:親がまず「世界一の不思議がり屋」になる
子どもは親の鏡です。親が「世の中は当たり前のことばかりだ」という顔をしていたら、子どももそうなります。
まずは親自身が、日常の些細なことに「なんでだろう?」と驚いてみせましょう。
- (夕飯の野菜を見て)「ねえ見て、このブロッコリー、なんでこんなにモジャモジャしてるんだろうね?面白い形だよね!」
- (お風呂で)「お湯に手を入れると、なんで指がシワシワになるのかな?不思議だね〜」
答えを知っている必要はありません。「一緒に不思議がる」姿勢が大切です。
魔法②:すぐに「スマホ検索」しない(考える余白を作る)
子どもが「なんで空は青いの?」と聞いてきた時。つい、すぐにスマホで検索して「それはね、太陽の光が…」と正解を教えたくなりませんか?
そこをグッと我慢してください! すぐに正解を与えると、子どもの「考えるプロセス」を奪ってしまいます。
- 親: 「本当だね、なんでだろうね? 〇〇ちゃんはどう思う?」
と問い返してみてください。突拍子もない答えが返ってきても否定せず、「なるほど、面白い考えだね!」と面白がりましょう。検索は、十分に考えた後の「答え合わせ」でOKです。
魔法③:最強の質問「あなたはどう思う?」を口癖にする
何かニュースを見た時、本を読んだ時、日常の出来事に対して、意識的に子どもの意見を聞いてみましょう。
- 「このニュース、パパはこう思ったんだけど、あなたはどう思う?」
- 「もしあなたがこの本の主人公だったら、どうしてたと思う?」
自分の意見を持つこと、そしてそれが違っていても受け入れられる経験が、問いを立てる自信を育てます。
「そんな悠長なことしてられない!」という親御さんへ

いかがでしたか? 「面白そうだけど、毎日のドタバタの中で、そんなにゆっくり子どもの問いに付き合ってられないよ!」
そう思った方もいるかもしれません。痛いほど分かります。忙しい現代の親にとって、「効率」は重要ですからね。
子どもの回り道な思考に付き合うのは、時間も心の余裕も必要です。親自身が「早く正解にたどり着くべき」「効率的に動くべき」という「正解主義・効率主義」の信念に強く縛られていると、子どもの自由な問いかけにイライラしてしまうことがあります。
もし、あなたが子どもの「なんで?」にイラッとしてしまうなら、それはあなた自身が「常に正解を出さなければならない」というプレッシャーの中で頑張りすぎているサインかもしれません。
そんな時は、少し立ち止まって、あなた自身の心の「信念」を見直す時間が必要です。
SBMでは、親がまず「非効率を楽しむ余裕」を持つことを大切にしています。そのためのヒントは、たこさん先生のワークブックで見つかるはずです。
次回予告:お金の教育、どうする?(仮)

次回は、SBM応用編の第3弾! これまた親御さんの関心が高いテーマ、「お金の教育」についてお話ししたいと思います。
AI時代、会社員という生き方だけが正解ではなくなる中で、子どもにどんな「お金の感覚」を身につけさせればいいのか? お小遣いはどうする?
たこさん先生なりの、SBM視点での「お金教育論」をお届けします。お楽しみに!

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