「もう最悪!」が口癖になっていませんか?タルムード『あるラバイの災難』が教える、不幸を希望に変える思考法。

こんにちは、たこさん先生です🐙

毎日子育てや仕事に追われていると、「なんで今日に限ってこんなことが起きるの?」「私って、ついてないなぁ…」と落ち込むこと、ありませんか?

子どもが急に熱を出して大事な予定がキャンセルになったり、一生懸命作ったご飯をひっくり返されたり、仕事でミスが続いたり…。

悪いことが重なると、つい「もう最悪!」「私の人生、こんなはずじゃなかった」とネガティブなループに陥ってしまいがちです。

今日は、そんな風に心が折れそうになった時に読んでほしい、ユダヤの教え「タルムード」の小話『あるラバイの最悪で最良の災難』をご紹介します。

この物語は、「一見『最悪』に思える出来事が、実は『最良』の結果につながっているかもしれない」という、人生の不思議さと希望を教えてくれます。

ぜひ、親子で一緒に読んで、「もし自分だったらどう思う?」と話し合ってみてください。視点を少し変えるだけで、世界の見え方がガラリと変わるかもしれませんよ。


目次

あるラバイの最悪で最良の災難

ある時、一人のラバイ※が旅をしていました。 彼の連れは、番犬代わりの犬が一匹と、乳をくれる羊が一頭。そして、夜に聖書を読むための大切なオイルランプを一つ持っていました。

一日歩き続け、陽もとっぷり暮れた頃、ラバイは今夜の宿を探し始めました。 ほどなくして、粗末な納屋を見つけ、そこで一晩過ごすことにしました。

まだ寝るには少し早かったので、ラバイはランプをともして聖書を読もうとしました。 ところが、まだ残っていると思っていたランプのオイルが切れており、灯りはふっと消えてしまいました。 「やれやれ、仕方がない」 ラバイは聖書を読むのを諦め、早めに寝ることにしました。

しかし、その夜、ラバイに次々と不運が襲いかかります。 まず、連れていた大切な犬が毒虫に噛まれて死んでしまいました。 さらに、夜中にオオカミが現れ、頼りにしていた羊まで殺して食べてしまったのです。

翌朝、ラバイは悲しみに暮れながら、空腹のまま出発しました。 番犬も、乳をくれる羊も、もういません。

少し歩いて、ある村の近くまで来ると、ラバイは異様な気配に気づきました。 村の中は静まり返り、人影が全くないのです。

恐る恐る村に入ってみると、そこには惨たらしい光景が広がっていました。村人たちが皆、無残な姿で倒れていたのです。

前の晩、凶悪な盗賊団が村を襲い、村人を皆殺しにして金品を奪い去った後でした。

ラバイは恐怖に打ち震えながら、ハッと気づきました。

「もし、あの時ランプのオイルが切れていなければ、その灯りで盗賊に見つかっていたかもしれない」 「もし、犬が生きていたら、盗賊の気配を感じて吠え立て、やはり見つかっていただろう」 「もし、羊が生きていたら、オオカミに襲われた時に騒いで、居場所を知らせていたに違いない」

そう、彼はランプの灯りも、犬も、羊も、すべてを失っていたからこそ、盗賊に見つからず、命拾いをしたのです。

その場でラバイは深く悟りました。

「どんなに災難が降りかかろうと、人は決して希望を見失ってはならない。一見『最悪』に見える出来事が、実は『最良』の結果をもたらすこともあるのだと信じなければならない」

ラバイ(Rabbi)とは? ユダヤ教における宗教的指導者であり、学者や教師のこと。律法の専門家として人々の尊敬を集め、生活全般にわたる相談役や、コミュニティのリーダーとしての役割も担っています。


たこさん先生の解説:この話が教える「希望の視点」

1. 目の前の出来事だけで「幸・不幸」を決めつけない

ラバイにとって、ランプが消え、犬と羊を失った夜は、間違いなく「最悪の夜」でした。しかし、その「最悪」な出来事のすべてが、結果として彼の命を救う「最良」の布石だったのです。

私たちの子育てや人生も同じです。今、目の前で起きている「困ったこと」や「辛いこと」が、長い目で見れば、子どもや家族にとって必要な経験や、より良い未来への転機になっているかもしれません。

2. どんな時も「希望」を見失わない心

ラバイは、すべてを失った後に悟りました。「最悪なことが最良のことだと信じなければならない」と。これは、どんなに辛い状況でも、「きっと何とかなる」「これにも意味があるはずだ」という希望を持ち続けることの大切さを教えてくれます。

SBM視点:「最悪」を乗り越えるための土台とは?

この教訓、素晴らしいですよね。でも、いざ自分がトラブルの渦中にいる時に、「これは最良への布石だ!」なんて、すぐにポジティブに考えられるでしょうか?

正直、難しいですよね。「そんな綺麗事言ってる場合じゃない!」と、パニックになったり、イライラしたりするのが普通です。

なぜなら、トラブルに直面して心が不安や焦りでいっぱいになっている状態(心の余裕がない状態)では、広い視野で物事を捉えることができないからです。

では、どうすればどんな状況でも希望を見失わず、落ち着いて対処できるのでしょうか?

それこそが、たこさん先生が提唱する【SBM(セキュア・ベース・メソッド)】の核心です。

親自身が日頃から自分の心を整え、「心の安全基地(セキュアベース)」を安定させておくこと。それができて初めて、予期せぬトラブルが起きても、「大丈夫、なんとかなる」と落ち着いて受け止め、その裏にある意味や希望を見出す余裕が生まれるのです。

日々の「最悪」に振り回されない、しなやかな心を育てるために。 まずは、あなた自身の心の土台を見直してみませんか?

その具体的な方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

[▶︎ こちらもチェック:イライラしない親になる!SBMの基本「3つの心のモード」とは?]

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