「慎重すぎる子」「突っ走りすぎる子」に伝えたい。タルムード『難破船の三人の乗客』が教える、人生のバランス感覚。

こんにちは、たこさん先生です🐙

お子さんの行動を見ていて、「もうちょっと慎重になってくれたらいいのに…」とか、逆に「石橋を叩きすぎて壊しちゃうタイプだなぁ…」と感じること、ありませんか?

後先考えずに突っ走って失敗したり、逆に失敗を恐れてチャンスを逃してしまったり。

親としては、どちらも心配で、つい口出ししたくなってしまいますよね。「ちょうどいいバランス」で行動できるようになってほしい、というのは多くの親の願いです。

今日は、そんな悩める親御さんにぴったりの、ユダヤの教え「タルムード」の小話『難破船の三人の乗客』をご紹介します。

この物語は、子どもたちに「極端な行動の危険性」と、「状況を見極めてバランスを取ることの大切さ(中庸)」を、深く考えさせてくれるきっかけになるはずです。

ぜひ、親子で一緒に読んで、「自分ならどの乗客になるかな?」「どうすれば一番良かったと思う?」と話し合ってみてください。


目次

難破船の三人の乗客

ある時、一隻の船が激しい嵐に遭遇し、難破してしまいました。 命からがら流れ着いたのは、色とりどりのフルーツがたわわに実る、豊かな島でした。

不幸中の幸い、船は修理をすればまた航海を続けられそうでした。 乗組員たちが急いで修理を始める中、三人の乗客たちは、それぞれ違う行動をとりました。

彼らは嵐の間、何日も何も食べておらず、お腹はペコペコでした。

一人目の乗客は、非常に慎重な性格でした。 「もしフルーツを食べている間に、修理が終わって船が出てしまったらどうしよう。この島に取り残されたら大変だ!」 そう思うと不安でたまらず、船から一歩も降りることができませんでした。空腹で倒れそうでしたが、彼はじっと船の中で我慢することを選びました。

二人目の乗客は、島には降りましたが、決して船が見えなくなる場所へは行きませんでした。 船の修理の様子を常に視界に入れながら、近くにあるフルーツを急いで食べました。 「よし、とりあえずお腹は満たせたな」 修理が終わりそうな気配を感じると、彼はすぐに船に戻りました。たらふくとはいきませんでしたが、十分な栄養と水分を補給することはできました。

三人目の乗客は、楽観的でした。 「あんなに壊れた船、そう簡単に直るわけがないさ。時間はたっぷりある」 そう高をくくって、船が見えなくなる島の奥深くまで入っていきました。そこにはさらに美味しそうなフルーツがたくさん!彼は夢中になって、次から次へと食べ続けました。

やがて修理が終わり、船は出航しました。

お腹いっぱいになって満足した三人目の乗客が海岸に戻ってきた時、すでに船の姿はありませんでした。彼はそのまま島に取り残され、無人島で一生を終えることになりました。

一方、船に残った一人目の乗客はどうなったでしょう? 彼は長引く空腹と衰弱に耐えきれず、その後の航海中に息絶えてしまいました。

結局、無事に旅を続けることができたのは、適度に空腹を満たし、タイミングを見計らって船に戻った、二人目の乗客だけだったのです。


たこさん先生の解説:この話が教える「バランスの知恵」

1. 「極端」は身を滅ぼす

この物語の結末は衝撃的です。 船から全く降りなかった乗客(極端な慎重さ)は、空腹で命を落としました。 逆に、欲張って食べ過ぎた乗客(極端な快楽追求)は、島に取り残されてしまいました。

どちらも「極端」な行動をとった結果、不幸な結末を迎えてしまったのです。これは、人生においても同じことが言えます。リスクを恐れすぎて何も行動しなければ成長はありませんし、逆にリスクを顧みずに欲望のままに行動すれば、取り返しのつかない失敗をする可能性があります。

2. 成功の鍵は「中庸(バランス)」にあり

唯一助かったのは、船が見える範囲で適度にフルーツを食べ、タイミングを見計らって戻ってきた二番目の乗客です。

彼は、空腹を満たすという「現在の欲求」と、船に乗り遅れないという「将来のリスク」のバランスを上手にとりました。これこそが、タルムードが教える「中庸(ちゅうよう)」の知恵です。状況を冷静に判断し、極端に走らず、バランスの取れた行動をとることが、人生を生き抜く鍵なのです。

SBM視点:「バランス感覚」を育てる土台とは?

この教訓、ぜひ子どもに伝えたいですよね。でも、ただ「バランスが大事だよ」「極端はダメだよ」と言葉で伝えるだけで、子どもは理解できるでしょうか?

難しいですよね。なぜなら、子どもが極端な行動に走る背景には、多くの場合「不安」が隠れているからです。

  • 慎重すぎる子: 「失敗したらどうしよう」「怒られたくない」という不安が強い。
  • 突っ走りすぎる子: 「今すぐ満たされたい」「失うのが怖い」という不安が強く、衝動を抑えられない。

心が不安で不安定な状態では、冷静に状況を判断し、バランスを取るなんて高度なことはできません。

では、どうすれば子どもにその安心感を与え、バランス感覚を育てることができるのでしょうか?

それこそが、たこさん先生が提唱する【SBM(セキュア・ベース・メソッド)】の核心です。

親が子どもの「心の安全基地(セキュアベース)」となり、無条件の愛で心を満たしてあげること。それができて初めて、子どもは過度な不安から解放され、冷静に周囲の状況を見て、自分にとって最適なバランスを判断できるようになるのです。

極端な行動に走らない、賢いバランス感覚を育てるために。 まずは、親子の信頼関係という土台を見直してみませんか?

その具体的な方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

[▶︎ こちらもチェック:イライラしない親になる!SBMの基本「3つの心のモード」とは?]

[▶︎ こちらもチェック:「たこさんのブログ」から「“ありかた(Be)”から始める子育て」へ。~私が「セキュア・ベース・メソッド」を始めた理由~]
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